NO | 方言 | 共通語 | 用例 | 方部種別 | カテゴリー | 音声ガイド |
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1 | と | 人のこと・やりと(やる人) | 看人(看る人)・来人(来る人)・行ぎ人(行く人)・等。 | 会津全般 | ||
2 | といあげ (とりあげ) |
産婆・取り上げ婆さん | 野口英世のお母様は、といあげ婆様やって、子めら育てらっただとぉ。 | 会津全般 | ||
3 | といも | 里芋(さといも)の一種 | 寒いがら、と芋でも掘って旨めぇー汁こしゃえんべぇー。 | 会津全般 | 植物 | |
4 | とうし | 始終・常々 | おどっつぁ弱らったがら、とうしお前に手伝って貰ったなぁ。 | 会津全般 | ||
5 | とうじ | (1)酒造り職人の頭 | (1)今度の杜氏は秋田から来らったがら、出来が楽すみだなぁ。 | 会津全般 | ||
6 | とうじ | (2)温泉に入って療養する | (2)秋じめぇも終ったがら湯治に行って来んべぇー。 | 会津全般 | ||
7 | とうぜぇ(とうね) | 牛馬の当歳の子(その年に生まれた子) | とうぜぇっ子・とねっこ・とうねん子・等 | 会津全般 | 動物類 | |
8 | とうび | とんび | とうびが魚ねらって急降下すて来たぞぉ。早えなぁ。 | 会津全般 | 動物類 | |
9 | とうみぎ | とうもろこし | 高原出来のとうみぎは、ほんに甘ぇーごどぉ。 | 会津全般 | 植物 | |
10 | とうみのくち | 建付けの悪い隙間から吹き込む寒い風のことを言う。唐箕の口 | 会津全般 | |||
11 | とうめい | 講の当番に当たった家 | 伊勢講のとうめぇに当たっと、一式面倒見んなんねぇーがら。 | 会津全般 | 信仰関係 | |
12 | とうらしぇー | お通りなさい | 前を通らせてくんつぇー。---通らしぇー。 | 会津全般 | 呼びかけ言葉 | |
13 | とうらんしょ | お通り下さい | 前を通らせてくなはんしょ。---どうぞ通らんしょ。 | 会津全般 | 感謝・敬語 | |
14 | とうろくうり | 甘瓜、まくわ瓜 | 今ではとうろく瓜等何処でもごせぇーねぇぐなったなぁ。 | 会津全般 | 植物 | |
15 | とかきにかける | 比べる | よその人の中で仕事しっと、とかきに掛けられっから、大人になんだなぁ。 | 会津全般 | ||
16 | とがめる | 化膿(かのう)・痛める | この間とがめた指、まぁだ治っちゃねぇなぁー。 | 会津全般 | 人体 | |
17 | とぎ | 葬送後の食事 | とぎの手伝は、決まった家で行ぐ事になってんだがらなぁ。 | 会津全般 | 信仰関係 | |
18 | としかさね | 年祝。男四十二才、女三十三才の厄払いをして、人に振舞をする | 会津全般 | 信仰関係 祝・不祝儀・旅行 |
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19 | としや | 大晦日 | としやの晩げは、ざくざく煮(汁物)で酒呑むべぇー。 | 会津全般 | 時候・天文 | |
20 | とちいまなぐ | どんぐり目 | とちいまなぐでねらべらちゃ(睨まれた)。 | 会津全般 | 人体 | |
21 | とっかす | 取り上げる | 旨めぇーまんずぅ、兄ちゃにとっかさっちゃのよ。 | 会津全般 | ||
22 | とっくなに (とっくに) |
前々から・とうに | とっくなに買ってくろって言ったがな、又忘しぇたべぇ。 | 会津全般 | ||
23 | とっけぇばっこ | 取り換えっこ | 悪りげんじょ、お前の袋ずねぇーがら、とっけぇばっこしてくんにぇーがぁ。 | 会津全般 | ||
24 | とっけえす | 取り返す | 兄ちゃにとっかさっちゃやつ。なんでかんでとっけさなんねぇー。 | 会津全般 | ||
25 | とっこす | 通り越す | 東手の家の前、考え事してたっけが、とっこすっつまった。 | 会津全般 | ||
26 | とっさえぐ | 取りに行く | いやはや忘れもんすて取っさ帰えったればバスに乗っばぐったぁ。 | 会津全般 | ||
27 | とっつあ(とと) | 父親(ちちおや) | おどっつぁ、あまり酒呑んでお母-に心配掛けんなよぉ。 | 会津全般 | ||
28 | とっつかめえて | 取りおさえて | スリだぁ、その男とっつかめえでくんつぇー。 | 会津全般 | ||
29 | とっとき | とって置き | お客様来らったがら、とっと置きの山ぶどう酒でも飲んで貰うべぇ。 | 会津全般 | ||
30 | とっとと | さっさと | そんなわかんねえ奴、とっとといいから出てげぇ。 | 会津全般 | ||
31 | とっぱがす | 無理に奪う | なんでお前は、小ちぇーのがらとっぱがすんだぁ。 | 会津全般 | ||
32 | とっぱぐる | 取りはぐる | 貸したがな、もうつっとのごんで、取っぱぐるところであった。 | 会津全般 | ||
33 | とっぱじめ | 最初(さいしょ) | とっぱじめはそった話でながったのに、訳わがんねぇもんだ。 | 会津全般 | ||
34 | とっぴらずく | けつまずく | 落ちつきねぇがら、とっぴらずぐんだわぁ。 | 会津全般 | ||
35 | とっぺずもねえ | 突拍子もない(とっぴょうしもない) | とっぺずもねえ事言わっちぇ、あっぺこっぺすっつまったぁ。 | 会津全般 | ||
36 | とづうなか | 途中(とちゅう) | お前集ばりの途中なかに出て行んけが、何があっただよぉ。 | 会津全般 | ||
37 | とづく(とぞく) | 届く・送られて来る | 娘から二番子生まっちゃって、手紙とぞいたのよ。 | 会津全般 | ||
38 | とでものことに | 到底・まるで負担に感ずること | 大それた話で、俺どこではとてもの事に、まざらんにぇーし。 | 会津全般 | ||
39 | とのさまゆ | 風呂の湯加減が始めぬるくて、這入っているうちにだんだん熱くなって這入り心地の良い湯の事を言う | 会津全般 | |||
40 | とばがき | 藁で束ねた簡単な屋根 | とばがき腐っつまったがら、今年はなんでんかんでん直すべぇなぁ。 | 会津全般 | ||
41 | とばぐち | 入口の戸のそば | 俺が留守ん時は、とばぐつさでも置いてくんつぇー。 | 会津全般 | ||
42 | とびっくら | かけっこ | 母ちゃんは学校のとびっくら、いっつも一等賞だったぞぉ。 | 会津全般 | 遊び言葉 | |
43 | とぶ | 駆ける・走る | ちいせえ割りに末っ子は飛ぶのが速ぇーだからし。 | 会津全般 | ||
44 | とべた | 泥の深い田圃 | どべたには、どじょうがいっぺぇーいたもんだわ。 | 会津全般 | ||
45 | とめえ | 入口(土蔵の)戸の前 | 戸前に犬の糞有っけから、かたしておいてくろなぁ。 | 会津全般 | ||
46 | ともて | 家より離れた家の田畑 | ともてから隣の嫁様帰-って来たわ。暗くなるまで良ぐ稼ぐなぁ。 | 会津全般 | ||
47 | ともていしょ | 野良着・仕事着 | 昼休みには、どこの家さもともで衣裳が干さっちあるわぁ。 | 会津全般 | ||
48 | とりあせ | 血族結婚・叔父、姪、従兄 | 新宅はとりあせであんが、子めらは皆秀才ばぁりだからぁし。 | 会津全般 | ||
49 | とりご | 育児のまじないの一種。寺社の門前に捨てたり、川に流しすぐ拾上げて貰い、後から貰い返して育てる風習。厄年とか丙午の女児誕生も避ける | 会津全般 | 信仰関係 | ||
50 | とろっぺ | 度々(たびたび) | とろっぺ頂戴して、ありがどうごぜぇやす。 | 会津全般 |