NO | 方言 | 共通語 | 用例 | 方部種別 | カテゴリー | 音声ガイド |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | たおれる | 屋外又は他家で死ぬこと | 裏のじさま、畑で倒れてやったどぅ。 | 伊南・田島方面 | 祝・不祝儀・旅行 | |
2 | たかじょう | 地下足袋(じかたび) | 畑仕事は、たかじょうが一番足まあしがいいぞぅ。 | 伊南・田島方面 | ||
3 | たかじょう | 地下足袋 | 仕事さ行ぐに、おどっつぁのたかじょうなじょしただべぇー。 | 会津全般 | ||
4 | たかとう | 大根おろしの絞り汁 | 新蕎麦食うに高遠が一番旨ぇーなぁ。じいさま好きだったなぁ。 ※保科公の高遠よりの移封により会津へ伝えられたものの一つ。 |
会津全般 | ||
5 | たからもの | 皮肉って言う「馬鹿者」 | 俺家のたからものには、弱っつまぁなぁ。 | 会津全般 | ||
6 | たかり(・・・たかり) | とりつかれた人 | 欲ったかり・けちったかり・神経たかり・等。 | 会津全般 | ||
7 | たがく(たんがく) | 抱え持つ・持ち上げる | 米、重でぇーがら、二人じぇたんがくべぇ。 | 会津全般 | ||
8 | たがら | 堆肥をいれて運ぶ背負籠 | 向げぇのあんつぁあ、たがらさ肥山程背負って、下さ行ぐっけわぁ。 | 会津全般 | ||
9 | たがる | 集まる | 日本人は外国さ行っても寄たがるんだどぉ。 | 会津全般 | ||
10 | たぐり酒 | 出発の時玄関で飲む茶碗酒 | たぐり酒の支度出来たがぁ?間もなし出らんぞぁ。 | 会津全般 | ||
11 | たぐる | まくる・まくり上げる | 雨ひでぇがら、ズボンの裾たぐり上げて行がせぇ。 | 会津全般 | ||
12 | たぐる | 辿る(たどる) | 色々話はいっぺぇあっともやー、たぐってぐと一つだもんなー。 | 只見方面 | ||
13 | たけやら | 竹むら | そこの竹やらに、こうだずねぇー竹の子顔出しったけぞぉ。 | 会津全般 | 植物 | |
14 | たごと | たわごと | 良い年して、たごと語ってんでねぇ。 | 伊南・田島方面 | ||
15 | たごまる(たっこまる) | 糸等が一ケ所にもつれる様 | 糸たごまって、浴衣縫いようねぇーなぁ。 着物たっこまって、帯上の方さぶち上って、見ば悪りぞぉー。 |
会津全般 | ||
16 | たしこ | たすき | たしこ掛けねぇーと、袂濡れんぞぉー。 | 会津全般 | ||
17 | ただぎおっちゃ | 「落ちた」の強調語 | 柿の木がらただぎおっちぇ、まぁだ入院していんだどお。 | 会津全般 | ||
18 | たちぶるめぇー | 旅立ちの振舞(※嫁入りの時) | ゆんべなの立振舞はにんぎやかだったごとぉ。 | 会津全般 | 祝・不祝儀・旅行 | |
19 | たちぶるめえ | 旅立ちの祝宴 | 祝・不祝儀・旅行 | |||
20 | たっこ | 木の切り株 | 雑茸っちゃあ、たっこん所にほきんだ(芽吹く・頭を出す)がらなぁ。 | 会津全般 | 植物 | |
21 | たったかみたか | たちまち・一寸の間に | こだ仕事たったかみだかで終んのに・・・。このやっちゃがなしが! | 会津全般 | ||
22 | たったたちまち | 思いがけない程早い様 | にしゃ何だって手早だなー。羽織たったたちまちに仕上げたでぇー。 | 只見方面 | ||
23 | たっちゃ | 排泄した | 腹痛でがっていた赤子、うんちたっちゃのか? | 会津全般 | ||
24 | たっつけ | 仕事袴(しごとばかま) | 神楽打ち、新しいたっつけ履いったっけなあ。 | 会津全般 | ||
25 | たつ | 性質・質(たち) | にしゃはたつ悪りなぁー。だれさ似ただべぇなぁ。 | 会津全般 | ||
26 | たて | 槍(やり)(※狩人語) | 伊南・田島方面 | |||
27 | たてあげ (たてこく) |
小作米 | 秋になっとたてあげが届くから、米買った事ねぇー。 ※小作人制度廃止になるまでは農業も苦難の道であった。 |
会津全般 | 植物 | |
28 | たてえぇ | (1)食い合わせ | (1)スイカと梅干一緒に食わねほう良いぞ。たてえぇ悪りがらなぁ。 | 会津全般 | ||
29 | たてえぇ | (2)(性格等が)合わないこと | (2)俺あの人とは、たてえぇ悪りがら組まねぇーぞぉ。 | 会津全般 | ||
30 | たてぐち | 穀類を叺の口(かますのくち)が締まらない程入れること | 会津全般 | |||
31 | たてげぇし | 前日の風呂の水を又沸かして使う | おがさま、たてげぇし風呂だげんじょ這入ってくなんしょ。 たてげぇしは、薪ひとくべせぇすっと這入らっち良いいなぁ。 |
会津全般 | ||
32 | たてご | くつわ | 馬耕しっ時は、たてごちゃんと掛けろよ。 | 伊南・田島方面 | 動物類 | |
33 | たてご | 馬の顔にかける引綱の輪 | あらくれかきには、たてご付けねぇーと、仕事になんねぇー。 | 会津全般 | 動物類 | |
34 | たてめぇー | 上棟式 | たてめぇーに呼ばっちぇーめえりやした。 | 会津全般 | 祝・不祝儀・旅行 | |
35 | たてる | 家畜を飼うこと | 百姓やんには、牛か馬たてねぇと出来ねぇがんな。 | 伊南・田島方面 | 動物類 | |
36 | たてる | (1)戸を締める | (1)今夜は風が強そうだが、大戸しっかりたてとげよ。 | 只見方面 | ||
37 | たてる | (2)相手の立場を認める | (2)あそごの家では、婿ようく立てていんさる。おががが出来ていんさんだべぇなむ。 | 只見方面 | ||
38 | たてる | 戸を締める | 北から風這入っから戸たててくんつぇー。 | 会津全般 | ||
39 | たなぎ | 薪を幅・高さ共に一間に積んだ棚 | 雪近えから棚木軒さ積み換えんべぇーなぁ。 ※家のぐるりに棚木を積み、乾いた所から軒下に積み換える。美しく棚木(冬の炉にくべるため)を積むのも雪深い会津の風物の一つ。 |
会津全般 | 時候・天文 | |
40 | たなげ | 種子や籾を浸す池・種子池 | 苗代始まったがら、たなげの水も温んで来たなぁし。 | 会津全般 | ||
41 | たなご(たらんこ) | 小さな魚の一種 | 小川さたなごいっぺぇーいて、昔は手拭ですくったもんだ。 | 会津全般 | 動物類 | |
42 | たなつりげす(でっつり) | 下り尻(出尻) | 人体 | |||
43 | たに | 曲家の屋根の内側の所 | 屋根のたにに草生えて来たが、大分古くなったなぁ。 | 伊南・田島方面 | ||
44 | たばさみ | 馬の荷鞍・代掻き等の時馬の背につけるもの | 会津全般 | 動物類 | ||
45 | たまぁに | 時には・たまに | 隣の息子、たまぁには良い事言うわした。 | 会津全般 | ||
46 | たまげる (たんまげる) |
驚く | にしゃの勉強出来る事には皆たまげてる。鳶が鷹を産んだとなぁ。 | 会津全般 | ||
47 | たまり | 味噌にたまる醤油の一種 | 年の暮だから、たまり十本程煎ずんべぇー。 ※昔味噌も醤油も各家毎に作って味噌倉に積んでおいた。 |
会津全般 | ||
48 | ためば (ためや) |
排泄肥料の留場・溜屋 | 雪深ぇ時は、ためばさつっぺぇんねぇように気ーつけろよ。 | 会津全般 | ||
49 | たゆうさま (たりさま) |
神主様・太夫様 | 建めぇにはたゆう様に祝詞を上げて貰うべぇー。 | 会津全般 | 信仰関係 | |
50 | たゆさま | 神主様(かんぬしさま) | 信仰関係 |